“人生の選択に正解はない”。
なんてことをたま~に見聞きするけれど、自分の選択が100%合っている、と胸を張って言える人は…そうそういないはず。
ただ、正解・不正解は置いといて、今を楽しんで生きている人ってやっぱり素敵!「ジブンヒストリー」は、そんなエネルギッシュに生きる彼らの日常や歴史にフォーカスして、自分らしく生きるヒントを見つける企画♪
今回はJunpeiさんのジブンヒストリー。
忙しなく過ぎる毎日だけどちょっと立ち止まり、彼の生き方を通して“これまでのジブン”を整理すれば、ワクワクするような“これからのジブン”像に出会えるかもしれない。
ーー自分がやりたいと思ったことをやり続ける、できそうでできない生き方を全うしようとするJunpeiさん。
自分がゲイだと自覚したのは中学一年生の頃。同級生の男友達を好きになったのがきっかけです。知り合って間もない頃はスキンシップの激しい彼にむしろ嫌悪感を感じていましたが、だんだん彼が何だか愛おしくなってきて……。
「同じ高校に行こうな」なんて話をしたこともあったけど、結局は別々の高校へ進学して。ただ彼のことが忘れられず、高校3年生まで、約6年間片思いをしていました。
初めてのカミングアウトは高校2年生の頃で、母親に話をしました。
当時は大学受験に向け、とにかく勉強や部活を頑張っていたのですが、様々な問題が発生したことで身が入らず、とても苦しい状況でした。
頑張る、それが面倒臭くなって「母親にだけは打ち明けて全部終わらせてやろう」と、かなり自暴自棄なカミングアウトをしました。実は、この時まで誰かに自分の本音を打ち明けることが一切なかったんです。
母には「何となく気づいてた。ゲイの友達もいるから色々分かるよ。話してくれてありがとね」と言われて、何だか拍子抜けしましたけど(笑)。それを機に、今までの自分を取り戻すかのように絵やダンスで自分を表現するようになりました。
今一番幸せを感じる瞬間は、ダンスをしているときです。レッスンを受けるわけでもなく独学でやっているので下手っぴなところもあると思うのですが、曲の歌詞に自分の気持ちが合致して感情をむき出しにすることが気持ちいいです。
将来の夢……というよりも死ぬまで、死ぬ瞬間まで表現者でいたいなと思います。
母親にカミングアウトするまで押し殺していた自分という存在をさらけ出し、一人でも多くの人の感情をかき乱して記憶に残りたい。あとは猫ちゃんと暮らせてたらいいなと思います。今一緒に住んでいる鳥さんも元気だったらなぁ。
■プロフィール
名前:Junpei/年齢:24歳/誕生日:2月16日/職業:デザイナー/身長:181cm/体重:82kg/出身地:佐賀県/最近ハマっていること:雨の音を聴くこと/好きな食べ物:夏野菜/好きな場所:人がいない静かな場所/一度は訪れたい場所:ルーブル美術館 Twitter@_san_yama
企画・取材・撮影/天野ヒカリ
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO