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男性や男性ヌードを描くアーティストがそこまで多くない現状に対し、LGBTQ当事者だけでなくそれ以外の方も、もっと気軽に観に来てほしいという思いから、昨年、新宿眼科画廊で開催された「男のフェチズム展」。大盛況のうちに終わったアート展が、今年は7月15日(金)より2週間、展示面積を広げ同会場にて開催される。
今回は男性をモチーフに絵を描く、成瀬ノンノウさん、Shinji Horimuraさん、FUMさん、TORAJIROさんに加え、新たに日本の伝統美術と男性性を組みわせた作風を生み出す、奥津直道さんによる5人展。
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●FUM/アウトサイダーアーティスト
LGBT当事者であり、男性ヌードをモチーフに独学でイラストを制作。男性のヌードをモチーフにリアリティのある肉付きや身体付き、エロス、フェチズムな部分を、80年代・90年代ポップやファンシーに表現して描く。
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●Shinji Horimura/現代アーティスト
祭りで奮闘する褌姿の雄臭い男たちに土着的な力強さにエロスを感じたのを機に「エスニックな日本」を題材として、和の画材を用いながらストリートアートやグラフィックデザインの要素も取り入れた現代アートを展開。
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●TORAJIRO/現代アーティスト
「物言わぬ青年たち」を生み出すアーティスト。セクシュアルマイノリティによる、子どもの時から感じている孤独感や不安をテーマに描く。現在は社会問題を背景に、怒りや悲しみを絵を通して伝えることにも挑戦。
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●成瀬ノンノウ/腐女子の現代美術家
平等で自由であるべき美術界にも“見る男性、見られる女性”という社会通念がそのまま反映され、女性が男性を描く事例も少ない中で、現代の変化の狭間にいる人間として、男性を描いた平面作品を制作し発表・思考を続ける。
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●奥津直道/現代アーティスト
アクリル絵具を中心にミクストメディアで、日本の伝統美術と男性性を組み合わせた作品を制作。各地の日本の祭りなどに着想を得て、肉体の躍動性や一瞬の表情を描くことに取り組む。
スラーっとした美しい青年像?筋肉質な肉体美?躍動感?それとも何かを物語る瞳と表情? それぞれの感性と技法で表現する男のフェチズムをぜひこの機会に味わってみてはいかがだろうか?
■MALE ART 2022/男のフェチズム展2
日時|2022年7月15日(金)〜27日(水)12:00~20:00 ※水曜日~17:00まで/木曜日休廊
[入場無料]
場所|新宿眼科画廊(東京都新宿区新宿5-18-11)
https://www.gankagarou.com/show-item/202207maleart/
プロモーショナルパートナー/RainbowEvents
https://www.facebook.com/RbwEvents
記事制作/newTOKYO