
恋愛や性交渉のことはいくらでも友達と話せるけど、プライベートゾーンに関係する話題になると、なかなか腹を割って話せる人って少なくない? MSM(男性間性交渉者)の場合、調べても中々求める答えに辿り着けない…ってこともあるし。
この連載では、プライベートケアクリニック東京 東京院 院長 小堀善友先生監修のもと、人に聞いてもパッと答えが分からないメンズの性のお悩みにフォーカス。
第22回目はゴーゴーボーイのJUNPEIさんと一緒に、ノドの淋病・クラミジアについて、あれこれチェックしていくよっ!!

ーーノドにもクラミジア・淋病は感染するの?
JUNPEI:フェラチオなどのオーラルセックスによって、ノドにクラミジアや淋病が感染することはあるのでしょうか?
小堀先生:実は、ノドにも普通に感染します。フェラチオで精液や分泌液が口に入ることで、淋病やクラミジアがノドにうつることがあります。コンドームなしのオーラルは珍しくない分、「知らないうちに感染している」ケースがとても多いんです。
JUNPEI:ノドの感染は、性器やおしりの感染と比べてどのような特徴があるのでしょうか?
小堀先生:特徴は、とにかく症状が出にくいこと。痛みや腫れがほぼなく、風邪とも区別がつきません。でも菌は長く残りやすく、治療しないと感染源になります。特に淋病は、ノドにいると治りにくいこともあります。

ーーノドが“感染源”になることもある?
JUNPEI:ノドに感染した場合、自覚症状がほとんどないまま、おしりや性器へ感染を広げてしまう可能性はありますか?
小堀先生:ノドに菌がある状態で、フェラやキス、唾液が関わる行為をすると、相手の性器やおしりに感染が広がる可能性があります。自分の体の中で移るというより、「次の相手に渡って広がる」イメージですね。
JUNPEI:本人が気づかないうちに、パートナーへうつしてしまうケースも多いのでしょうか?
小堀先生:かなり多いです。ノドの感染はほぼ無症状なので、本人は健康そのもの。でもそのままオーラルを続けて、パートナーに感染が広がることがあります。だから、尿やおしりだけでなく「ノドの検査」もとても重要なんです。

ーーノドのクラミジア・淋病も、検査と治療で防げる?
JUNPEI:ノドのクラミジア・淋病は、通常の性感染症検査で調べることができますか?
小堀先生:実は、尿検査や血液検査だけでは分かりません。ノド専用に、うがい液や綿棒で採取する検査が必要です。言わないと省かれることも多いので、オーラルセックスの機会がある人は『ノドも検査したい』と伝えるのが大事です。
JUNPEI:治療方法や再感染を防ぐために意識したいこと、ポイントは何なのでしょうか?
小堀先生:治療方法は、抗菌薬でしっかり治すことです。ただし治療中のセックスはNG。治ったつもりでも菌が残ることがあるので、治癒確認が重要です。再感染を防ぐには、定期検査とパートナーとの同時治療、オーラルも“リスクがある”と意識することが、ポイントです。

■小堀善友 医師/プライベートケアクリニック東京東京院院長。2001年、金沢大学医学部卒業。金沢大学泌尿器科、米・イリノイ大学シカゴ校泌尿器科、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授を経て、2021年より現職。日本泌尿器科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックス・セラピスト。著書に『オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『今日の診断指針第8版「男子性発育の異常」』(医学書院)など。
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記事協力・監修/プライベートケアクリニック東京
記事掲載/newTOKYO









