ゲイ版の恋愛リアリティショー「ボクらの恋愛シェアハウス〜Boys Love ∞」にハマっちゃうワケ!

映画ライターのよしひろまさみちの映画レビュー

映画ライターのよしひろまさみちが、
今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム

「まくのうちぃシネマ」第51回目

Amazon Prime Videoの『バチェラー』、『バチェロレッテ』や、ふるくは『あいのり』や『テラスハウス』……。恋愛リアリティショーは数多あれど、ゲイ版はなかったのよね。それがまさかの韓国からやってくるとは……。

現在シーズン2も配信されている『ボクらの恋愛シェアハウス〜Boys Love ∞』がそれ。これがな……おもろいのですよ。初対面の人々が同じ屋根の下で生活を共にし、運営側の司令でいくつかのミッションをこなしながら、お互いの気持ちを探り合う、っていうのは他のリアリティショーとほぼ同じ。

よしひろまさみちの「ボクらの恋愛シェアハウス」の映画レビュー

違うのは、みんなカミングアウト済(じゃなきゃ出られないわよね)のゲイってことだけ。
違いはこれだけなのに、なんでこんなにグサグサくらうんだ!? と、思ったんですが、要は今まで我々のセクシュアリティ版がなかったからなんですよね。

身近過ぎるキャラ、そして身近過ぎるモテと非モテの格差にやんややんやしちゃったんです。結局かわいいコがモテモテだし、オネエキャラは常に気ィ遣いしぃだったり、と、スクールカーストにも似た構図は万国共通なのね、としみじみ。

さて、なぜハマったか。「ジョソラジ」(女装パフォーマーブルボンヌさんによるネットラジオ)でのサムソン高橋さんの言葉を借りると「ゲイでテラハなんてすぐセックスするに決まってる!」。ええ、そうなんですよ。
だから成立しないと思ってたの。ところがよ。時代は変わったのね。だって、ヤリモクじゃなければ、出会って3秒でセックスしないと次はない! という時代じゃないんだもん(いや、そのイージーさもゲイらしさだったりするんですけどね)。

よしひろまさみちの「ボクらの恋愛シェアハウス」の映画レビュー

出会いも恋愛も十人十色。ノンケさんのロマンス的なじっくりたっぷり楽しむのもアリっつーことすよ。
YouTubeではナイモンチャンネルの「THE REAL」や新橋TUGBOATの「シンバシコイ物語」など(って、シンコイはリアリティショーじゃなくてフィクションですが)、現代ゲイのリアルな恋事情を描いた動画が話題になるのも、要は今までなかったから。どんどこ作れ〜。そして、もっと違うバリエーションも観たいわよ〜!

あ!
今回は映画でもドラマでもなくてごめんなさーい!

ボクらの恋愛シェアハウス〜Boys Love ∞
出演:チョン・ウンチャン、クォン・ヒョクチュン、キム・ソンユル、イ・ジョンヒョン、キム・チャンミン、キム・チャンギュ
配信:シーズン1はU-NEXT、Netflixほかにて配信中(シーズン2はFOD、日テレプラスなどで配信中)

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96



既婚ゲイの葛藤が如実に描かれた映画「マエストロ:その音楽と愛と」は、今の時代にも当てはまる課題なのよね。

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