
アジア各地のクィア映画を紹介するアジアンクィア映画祭によるスピンオフ企画「アジアンクィア映画祭 スポットライト Vol.1」が、2026年6月6日(土)に東京・渋谷のユーロライブにて開催される。
記念すべき第1回の上映作品は、マカオ、台湾、香港、タイによる国際共同制作映画『ガールフレンズ(Girlfriends)』(原題:女孩不平凡)。
2025年の釜山国際映画祭でワールドプレミア上映され、第62回金馬奨や第44回香港電影金像奨でも複数部門にノミネートされるなど、アジア映画界で注目を集める一本だ。
本作は、17歳、22歳、34歳という3つの時間軸を通して、ひとりの女性の成長を描く物語。
恋愛や人間関係のなかで揺れ動く感情を丁寧にすくい取りながら、現代アジアにおける価値観や関係性の変化を浮かび上がらせる。

監督は、マカオ出身の映画作家トレイシー・チョイ。長編デビュー作『姉妹関係』で国際的な評価を受けて以降、女性の生き方や社会の周縁にある視点を描き続けてきた。
本作でも、恋愛やアイデンティティの揺らぎをリアリティ豊かに描くとともに、マカオ、台湾、香港といった地域の文化や社会背景を織り込んでいる。
キャストにはフィッシュ・リウ、ジェニファー・ユー、ナタリー・スー、エリザベス・タンら、現在のアジア映画界で注目を集める俳優たちが集結。繊細な演技で物語に厚みを与えている。
当日は2回上映を予定。1回目は本作のジャパン・プレミア上映、2回目は上映後にスペシャルトークを実施し、特製ポストカード付きで楽しむことができる。

トークには、小説家の王谷晶と、クィア・ビジュアル・カルチャー・セオリストの溝口彰子が登壇。女性同士の関係性やその表象について、それぞれの視点から本作を読み解いていく。
2007年にスタートしたアジアンクィア映画祭は、一時の休止期間を経て2026年に再始動。今回の「スポットライト」シリーズでは、映画祭本体とは別に、個別の作品や作家に焦点を当て、その魅力をより深く掘り下げていく。
近年、「クィア」という概念は映画表現のひとつとして世界的に広がりを見せている。性やジェンダーに限らず、多様な生き方や関係性を通して社会や個人を見つめ直す視点として、国際映画祭でも注目されている領域だ。
本企画は、そうした流れのなかで、アジアにおけるクィア映画の現在地を知る機会にもなりそうだ。
ぜひこの素敵な鑑賞のチャンス、足を運んでみてはいかがだろうか。

■アジアンクィア映画祭 スポットライト Vol.1
日程:2026年6月6日(土)※2回上映
会場:ユーロライブ(東京都渋谷区円山町1-5)
https://aqff.jp/
素材提供/AQFF運営事務局
記事制作/newTOKYO









