今だから「IT’S A SIN 哀しみの天使たち」で振り返ってほしい、“ゲイのガン”と呼ばれたエイズパニック時代。

映画ライターのよしひろまさみちの映画レビュー

映画ライターのよしひろまさみちが、
今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム

「まくのうちぃシネマ」第28回目

今回も映画じゃなくてドラマでーす。
またかよ! なんて言わないで〜。
せっかく大晦日にアンコール放映がある傑作があるんだもの〜。それは『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』。ブルボンヌさんや三ツ矢雄二さんなど、大物ゲイが軒並み大絶賛しているドラマよ。

よしひろまさみちの「IT'S A SIN 哀しみの天使たち」の映画レビュー

何がいいかって、80年代エイズパニック時代のロンドンを描いていることなの!!

コロナ禍をさんざん味わったあたしたち、今振り返らないといけないのは、先達が味わってきた「エイズ禍」だと思うわけよ。だって、その渦中で起きる差別や偏見は、HIVもコロナも変わりなし。

よしひろまさみちの「IT'S A SIN 哀しみの天使たち」の映画レビュー

知らない世代が多くなってきたと思うだけど、エイズパニック時代は、病気のことを「ゲイのガン」って言われたことなのよね。
その時代を生き抜くゲイがどれだけ大変な思いをしたか、ってことは、今のあたしたちに必要じゃない? って思うわけですわ。

ってことで、大晦日の放映は確実に観て〜(スタチャンだけど)。そして、女装紅白などで観られない方は、Amazonで別料金で観られるわよ〜。

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IT’S A SIN 哀しみの天使たち
ストーリー/1981年、ロンドン。リッチー、コリンらゲイ5人がピンクパレスと名付けたアパートをシェアし始める。楽しく暮らしている彼らに、HIVの感染拡大が襲いかかり……。

監督:ピーター・ホアー
出演:オリー・アレクサンダー、リディア・ウエスト、ニール・パトリック・ハリス 他
配信:現在、Amazon Prime Video(スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-)にて配信中。12月31日、スターチャンネル STAR1にて一挙放映

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96