恋愛や性交渉のことはいくらでも友達と話せるけど、プライベートゾーンに関係する性病や性機能となると、なかなか腹を割って話せる人って少なくない? MSM(男性間性交渉者) の場合、調べても中々求める答えに辿り着けない…ってこともあるし。
この連載では、プライベートケアクリニック東京 東京院 院長 小堀善友先生監修のもと、人に聞いてもパッと答えが分からないメンズの性のお悩みにフォーカス。第8回目はゴーゴーボーイのSASUKEくんと一緒に「射精するまでの時間を最大5倍伸ばせる薬があるって本当?」という疑問から、アレコレ掘り下げる。
ーー射精のタイミングは脳が支配している。早漏で悩む男性は、脳内のセロトニンが少ないことが原因かも
以前、先生から「勃起は陰茎の血流と神経、射精は脳が支配している」と聞いたことがあるのですが、早漏の人は脳に何かしら問題があるということですか?
脳内の神経伝達物質「セロトニン」は神経の興奮を抑える作用があり、射精をコントロールすることができる物質です。よって、脳内のセロトニンが相対的に不足すると射精のコントロールが難しくなり、結果として早漏になりやすいと考えられています。
セロトニンの数が射精に達する時間に影響しているんですね。そもそも、早漏の定義が知りたいんですけど、どのようなことが挙げられるのでしょうか?
国際性機能学会では、挿入してから1~3分以内で射精してしまう、あるいは挿入前に射精してしまう場合を早漏と定義しています。早漏が人間関係の悩みの原因となっていることも多く、日本では3~4人に1人は早漏の可能性があるという報告があります。
ーーセックスライフを悩ませる早漏。それ、薬で解決できるって本当ですか?
早漏を治すにはマスターベーションの際に“寸止め”を繰り返す、ストップ&スタート法が有効的であると聞きますが、あれって本当に効果あるんですか?
一概には言えませんが、早漏を改善させるのが難しい場合があります。それよりも非常に効果的で副作用も少ない、ポゼットという早漏専門の治療薬があるって知っていますか?
そんなのがあるなんて知りませんでした!
さきほどお話ししたセロトニンを増やすお薬です。射精に達する時間を3〜5倍伸ばす効果が期待できるため、射精のタイミングをでコントロールできるというわけです。海外ではガイドラインも定められている治療薬で、性交渉の1~1時間半前に服用すれば十分な効果が期待できます。
早漏の治療って、ストップ&スタート法やメンタルヘルスの改善などが主だと思っていたので、意外でした! お薬で症状の改善を期待できるなら、それに越したことはないなと思いました。
大きな副作用はありませんが、お酒との相性が悪いのでポゼットを服用するときはお酒は控えめにしてください。
ーー塗り薬でも射精をコントロールできる。自分に合った治療法で早漏と向き合って!
ポゼットの服用以外にも、早漏治療があるって聞いたんですけど…?
はい、ありますよ! キシロカインゼリーというお薬で、性交渉の10~15分前に陰茎に塗布するものです。皮膚を麻痺させる効果により、射精に達するまでの時間を延ばします。胃カメラを使用する際にのどを麻痺させるのと同じ成分の薬ですので、舐めても飲んでも副作用がない安全な薬です。
自分に適した治療を選んで早漏と向き合えるのは、いいことですね! 最後にプライベートケアクリニック東京では、早漏の治療はどのように行われるのでしょうか?
基本的には、診察を受けていただいた後に、お薬を処方いたします。先ほど説明した以外の薬もありますので、早漏で悩んでいる男性はプライベートケアクリニック東京へお越しください!
#09は11月15日更新予定!
■性トーク
プライベートケアクリニック東京 東京院 院長 小堀善友医師監修のもと、「人に聞きにくい」「調べてもパッとしない」メンズの性のお悩みにフォーカスする月2回更新の連載企画。4回ごとに異なるモデルを迎え、トークルーム風にアレコレ掘り下げる。
■プライベートケアクリニック東京 (東京院・新宿院)
性感染症の適切な診断・治療を行うクリニック。女性・男性・LGBTQ+の方・パートナー同士でも受診することが可能。早漏の診療・治療の詳細はこちらから。
https://pcct.jp/repro/disease/premature-ejaculation/
■小堀善友 医師
プライベートケアクリニック東京東京院院長。2001年、金沢大学医学部卒業。金沢大学泌尿器科、米・イリノイ大学シカゴ校泌尿器科、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授を経て、2021年より現職。日本泌尿器科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックス・セラピスト。著書に『オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『今日の診断指針第8版「男子性発育の異常」』(医学書院)など。
モデル/SASUKE
写真/JOE
デザイン/鈴木美結
企画・編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO
タイアップ・監修/プライベートケアクリニック東京