清貴改め、今年で20周年を迎えた歌手、天道清貴さん。17歳という若さでメジャーデビューし、翌年には代表曲でもある『The Only One』がドラマ主題歌となりヒット、知名度・人気ともにトップアーティストの仲間入りを果たした。 一方、彼が注目を浴び始めた2000年代初頭は、全国的に今ほどLGBTへの正しい理解が進んでいなかった時代。デビュー以前から“ゲイ”であると自認していた彼にとって芸能界も例外なく「本来の自分」を隠さざるを得ない場所だった。「歌で自分自身から湧いてくる想いを伝えたい」。純粋な志をストレートに表現できない日本を離れ、単身渡米したのは26歳の時。その決断が20周年を迎えている、今の自分に大きく影響していると話す。 今回は天道さんのデビューから現在に至るまでの軌跡を辿りながら、新曲『想い出のクリスマス』についてもたっぷり伺った。
The Only Oneが40万枚セールスのヒット。嬉しさの反面、頭をよぎったのは、ゲイということがバレたら…。
――帰国後に参加した『TOKYO RAINBOW PRIDE 2015』のステージでのカミングアウトはアメリカでの経験があってこそだったんですね。
はい。ずっと日本で活動を続けていたらもしかしたらカミングアウトしていなかったのかもしれません。そのきっかけとなった『WE ARE ONE』という楽曲も当初、日記のように過去の自分の想いを綴った作品だったんです。そんな中『OUT IN JAPAN』というLGBTQの当事者を可視化して、もっと生きやすい世の中を作っていこうというプロジェクトと出会い、その発起人の方が楽曲をとても気に入ってくれて。テーマソングとして起用して頂き、世に出ることになりました。歌詞がカミングアウト同然の内容でしたが、「偽りなく、自分らしい歌を歌いたい」という気持ちで、同年「TOKYO RAINBOW PRIDE 2015」のステージでこの曲を歌い、初めて公に自分のセクシュアリティをオープンにしました。ありがたいことに、周囲の方たちには「もっと早く言えばよかったな」と思うくらい、温かい言葉をかけていただき、むしろ気にしているのは自分の方だったんだなって、その時初めて気がつきました。
11月22日=いいふうふの日に、東京アメリカンクラブでパートナーのジョシュア・オグとウェディングパーティ『We Are The Love』を執り行った写真家レスリー・キー。その素晴らしいムーブメントにあわせ、「命の大切さ、生きる美しさ」を伝える写真展 『We Are The Love PHOTO EXHIBITION by LESLIE KEE』も東京・渋谷マルイにて開催し、注目を浴びている。
■ We Are The Love PHOTO EXHIBITION ⽇時/2020年11⽉20⽇(金)〜2020年12⽉6⽇(⽇) 場所/渋⾕マルイ6F(イベントスペース) 時間/11:00〜20:30 ※最終⽇のみ18:00まで ※渋⾕マルイの営業時間に準ずる ■ 渋谷マルイ公式サイト ■ レスリー・キー公式Twitter
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点からライブを開催できない状況下の中でも、視聴者からのリクエストを募り演奏していくYouTubeでの生配信『歌のレストラン』や、2016年から「歌で人の心を繋ぎ、愛を伝え、笑顔の輪を広げて行こう」をコンセプトとし全国各地、老若男女問わず歌で繋がる素晴らしさを伝えるプロジェクト『SONG FOR JOY』も十分なソーシャルディスタンスを確保した上で開催するなど、困難な局面で迎える20周年目も精力的な活動で歌に捧げる天道さん。
女性向けのバイブレーターブランド『iroha』も展開していて、女性社員が自分の“推しiroha”について話すほど性に開放的で、個人の性癖が商品開発につながるためゲイであることを当たり前にカミングアウトしている社員も多く、特別LGBT社員への取り組みを行わずとも、最初からLGBT社員が困る事案がなかったとのこと。とはいえ、LGBTに対して関心がないわけではなく、売り上げの一部をセクシュアルマイノリティの活動サポートの寄付に充てた『TENGA RAINBOW PRIDE CUP』はTENGAの代表的なデザインであるボーダーをあえて使用せず、「私達にBORDER(境界線)はありません」というメッセージを込めている。
オリジナルグッズとして、トートバッグやキャップ、下着、パーカーやTシャツ、などのアパレルも充実。エルビス・プレスリーの名曲「LOVE ME TENDER」をもじった「LOVE ME TENGA」のプリントアイテムのエロ可愛いさよ。なんと18金で18禁デザインのジュエリーまで展開しちゃってます(贅沢なオヤジギャグ)。