10代の頃からコツコツと集めていたら、自分でも整理がつかなくなってしまったというチヒロックさんのコンドームコレクション。
優に数百種類はありそうなコンドーム、さてさてどうしたものか。このまま実家に眠らせておくのももったいないし、どうせだったら見てもらおう!!
ーーそんな感じで、某コンドーム専門店勤務でコンドームのエキスパートであるチヒロックさんに、コレクションの中でも特に思い入れが深いコンドームを解説してもらうこの企画。
第11回目は、durexのコンドームでも見てく?
突然ですが問題です。「味付きコンドーム」はあるでしょうか? 答えは…あるけど無い(笑)! 日本で販売されているコンドームで、「味付き」と表記されているものはありません。ただし、「香り付き」はあります。コンドームに塗布されているゼリーに香りが付いているので、「舐めたら味がした」と感じる人もいる訳です。
コンドームは管理医療機器であるため、薬事法なども関係して難しい世界。「味」ではなく「香り」なのは、こう言った点が関与していそうです。詳しい方に「大体そんな感じです」と言われたので、推理は合っているだろうと自分の中で完結させています。
さて、今回紹介するdurex。海外では有名なコンドームメーカーですが、国内では数度の販売終了を繰り返し現在はamazonで販売中です。日本の安全基準をクリアしているので製品的にはなんら遜色もないのですが…「日本製が安心」っていう意識が強いのかな。販売が終了する度に、こんなにかわいいのに! オシャレなのに! ゼリーがたっぷりで良質なのに! と思っています。
durex Tropicalに初めて出会ったのは20年程前、旅行中だった伊豆のコンビニでした。「え?これがコンドーム?」と、とりあえず買ってみて箱を開けると、個包装の可愛さ、コンドームの色発色の良さ、3個入りでそれぞれ違うという「味と香り」に魅了されました。そうなんです、これ、「味付き」だったんです!
紹介した製品(Tropicalは手元に日本販売製品の箱がなかったため、国外販売製品なのですが)は、20年程前に初めて日本で販売された当時「味と香り」となっていたのに、ある日突如「味」の文言が消されて「香り」だけに変更されました。
製品には味(しかもめちゃくちゃ美味しい!)が付いているのに、味付きとは言えない大人な事情……萌える! 個人的には味だろうが香りだろうが味も香りも付いてなかろうが、durexは大好きなブランドなのでラインナップが今後また増えると嬉しいです。コンドームはきっと皆さんが思ってる以上に、実は複雑で難しくて堅苦しい世界を通過してようやく販売までたどり着いている製品なのでした。
【チヒロックのコンドーム通信簿】
デザイン:★★★★★
>>>初上陸当時の個包装デザインは、数ある中で一番好き!
レアリティ:★★★★★
>>>夏季限定、冬季限定製品!3個入りで売っているところも少なかったので結構レア!
セックスの時に使える感:★★★★★
>>>本当驚くほどリアルで美味しい! 美味しいっていうだけで色々な可能性を感じます!
ゴムの特性:★★★☆☆
>>>形状はストレートタイプ。海外製品でもサイズは日本のレギュラーサイズと同じくらいです。
思い出深さ:★★★★★
>>>語り切れないほど、durexには色々と思い出があるため
ーービビビッ!ときた“推しコンドーム”との出会いは、もっと楽しい、もっと気持ちいい、もっと安全なセックスライフの幕開け。「ゴムは無いほうが気持ちいい」は、単に自分に合っていないコンドームだからかもしれない。
性感染症の予防はもちろん、自分、そして相手の心の健康を守るためにコンドームを装着した、セーファーセックスを心がけてね♡
■チヒロック
元某コンドーム専門店勤務。性教育に熱心な養護教諭の母の影響で、小学校低学年の時に初めてコンドームに触れる。10代からコンドームの収集を始め、コレクションの数は優に数百種類超え。現在の楽しみは、年に数種類しか発売されない国内生産、完全新作のコンドームを開封すること。
文・取材協力/チヒロック
編集/芳賀たかし 写真/新井雄大
記事制作/newTOKYO