一生に一度も使わないGAY会話 Lesson5.もしも、Ghostされたら…

松本ゆうすの連載のGAY会話

部署異動により英会話能力の向上を余儀なくされた30代スーツリーマンのゲイ、ジョー。「英語への苦手意識を無くす」という目標を掲げ、アメリカへの留学経験があるドラァグクイーンのニュー子を頼ったものの、教えてくれるのは全く使う機会が無い英文ばかり!

さらにはインバウンド需要を見据えた友人でゲイバーのママであるツバサも加わり、月に一回の英会話教室は、たちまち井戸端会議状態に…。

第5回目は“Ghost”をキーワードに、生きた英語?を学んでいこう!

ーー営業終了間もないツバサのバーにて。

はぁ〜〜〜! もうっ、イラつく! こうなったら、いっそ地獄を見せてやるんだから!

珍しく荒れてんな〜。あ〜あ〜あ〜、あれ流し込んだら何本目だ? ニュー子さん、ツバサなんかあったの?

あーあれね。結構いい感じだった年上の男と、急に連絡が取れなくなったんだって。闇堕ちしなければいいけど…あ、そうだ。今月のゲイ会話レッスンはこんなんでどう?

呪術をかけるゲイ

【今月の一生に一度も使わない例文】
If someone ghosts me, I might go to Africa, known as the home of witchcraft and use evil powers to avoid getting an erection for half a year.

闇堕ちツバサ、崇高な雰囲気出てるけど手に持ってるのは…。

そうね、間違いなくち○こよ。ここで使われている“ghost “というのは「急に連絡を断たれる」というスラングで、翻訳すると「もしもブッチされたら、呪術の本場・アフリカまで出向き、その人のち○こが半年間勃たなくなるよう、黒魔術をかけることがあります」となるわ。

使う機会がなさそうな英文ばかり習ってきたけど、今回ばかりは現実になりそうだな…。

キィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜エィっ!!!!

■プロフィール
ジョー(T179 W85 35yo)
ゲイの鑑と言わんばかりな褐色肌の短髪黒髪ヒゲリーマン。本格的に英語必須なポジションに異動が決まり、本腰に。やめては入会を繰り返していた英会話教室に再び通い始め、ニュー子からもGAY会話を通して英語を学び始めることに。平日はスーツ勤務、休日は万年タンクトップ。

ツバサ(T170 W55 28yo)
新宿二丁目でゲイバーを営むやり手のママ。一見、物腰が柔らかそうな色白今風ノンケだがその実、常連には少々アタリがキツい。元々、大学では英語を専攻。外国人の来店者も見据えて更なる英語力向上を目指し、ジョーとともにニュー子から生きた英語を学ぶことに。

ニュートーキョーコ・トーキョー(通称:ニュー子)(T195 Wヒミツ♡)
学生時代、LGBTQ+への理解が進むカリフォルニア州に留学経験あり。帰国後にドラァグクイーンとして活動をスタート。性別や年齢、国籍などを問わず誰に対しても大らかで、来るもの拒まず、去るもの追わずなスタンス。年齢不詳で素顔も謎だが、普段は英語講師をしているというウワサも…。

イラスト/松本ゆうす
英文監修/Honoka Yamasaki
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO

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