ダンサーとして一人でも多くの方を楽しい気持ちにしたい/ジブンヒストリー04/これまでの自分、これからの自分~ #HIRO

“人生の選択に正解はない”。なんてことをたま~に見聞きするけれど、自分の選択が100%合っている、と胸を張って言える人は…そうそういないはず。ただ、正解・不正解は置いといて、今を楽しんで生きている人ってやっぱり素敵!「ジブンヒストリー」は、そんなエネルギッシュに生きる彼らの日常や歴史にフォーカスして、自分らしく生きるヒントを見つける企画♪

今回は大阪を拠点に会社員の傍らダンサーとして活躍するHIROさんのジブンヒストリー。忙しなく過ぎる毎日だけどちょっと立ち止まり、彼の生き方を通して“これまでのジブン”を整理すれば、ワクワクするような“これからのジブン”像に出会えるかも。

――奄美大島の大自然に囲まれ育ったわんぱく少年、HIROさんが夢中になったのがダンス。

生まれ育ったのは鹿児島県・奄美大島の港町。小さい頃はヒーロー戦隊シリーズが大好きなわんぱく少年でした。現在、お仕事としても踊らせていただいているヒップホップダンスを始めたのは中学二年生、13歳の時。マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソン、それから安室奈美恵さんらの影響が大きかったと思います。

仲間と踊ること、そしてダンスがぴったりと音にハマった瞬間というのがたまらなく気持ち良くて、今日まで続けられています。僕の姿を見て一人でも多くの人にダンスの魅力を伝えられたら良いかな。

――「HIRO君はHIRO君」。本当の自分を明るく受け入れてくれた友人の何気ない言葉。

自分がゲイかもしれないと心がソワソワし始めたのは10代の頃、知らないおじさんに危うく手を出されそうになって…。怖いという気持ちもなくは無かったのですが、それよりも変にドキドキしちゃった自分がいたんです。それから自身のセクシュアリティを意識的に考えることが多くなり、自問自答を繰り返す日々が続きました。

ゲイというセクシュアリティを自認するようになって、カミングアウトしたのは一人だけ。僕のことを人として好きと言ってくださる方で、接している中でもその気持ちが嘘ではないと感じていたので本当の自分を知ってもらえたらとお話ししました。多少、驚いた様子はありましたが「そんなことは一部分に過ぎなくて、HIRO君はHIRO君やん」と明るく受け入れてくれました。

――体一つで自分を表現できるダンスは、見てくれる人、ステージを作ってくれる人がいてこそのもの。

一つのイベント取って考えてみても、イベンターやオーガナイザー、バースタッフ、ダンサー、DJとたくさんの方たちがいます。そのほとんどの人たちがその空間を楽しいものにしたいという気持ちの基で働いているので、彼らのエネルギーから刺激を受けることは多いです。自分はダンサーとしてその場に身を置くことができていますが、ステージに立つ度に自身の成長を感じることができること、何より体一つで自分自身を表現できる場所を提供していただき、それをお客様に観てもらえる環境というのはとても幸せだなと思っています。

以前、お客様から「これからも大阪で活躍するダンサーを引っ張っていって下さいね」と言われたことがありまして、数多くのダンサーがいる中で自分に託されているのだなと信頼をいただけたことが本当に嬉しかったです。イベントへ足を運んでくださる方たちに、また足を運んでいただける様、これからも精進していきます。

■ プロフィール
名前:HIRO /年齢:39歳 /誕生日:3月11日職業:会社員/身長:170cm/体重:67kg/出身地:鹿児島県/最近ハマっていること:サーフィン、料理/好きな食べ物:クリームシチュー、ラーメン/好きな場所:海/一度は訪れたい場所:スペイン・ランサローテ島の海底美術館
■ Twitter@playpnbnyc
■ Instagram@blackstarr0311

企画・取材・撮影/天野ヒカリ
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO

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