
恋愛や性交渉のことはいくらでも友達と話せるけど、プライベートゾーンに関係する話題になると、なかなか腹を割って話せる人って少なくない? MSM(男性間性交渉者)の場合、調べても中々求める答えに辿り着けない…ってこともあるし。
この連載では、プライベートケアクリニック東京 東京院 院長 小堀善友先生監修のもと、人に聞いてもパッと答えが分からないメンズの性のお悩みにフォーカス。
第25回目は新しいゴーゴーボーイのダイゴさんと一緒に、最近よく聞くHIV予防法「PrEP(プレップ)」について、東京をはじめ全国のゲイの間でも関心が高まるPrEPの具体的な始め方や、事前に必要な検査についてあれこれチェックしていくよっ!!

ーーPrEPってそもそもどういう仕組みでHIVを予防するの?
ダイゴ:PrEPって最近周りのゲイの先輩たちからよく聞くんですけど、そもそもどういう仕組みでHIVを予防しているんですか?
小堀先生:PrEP(プレップ)は、性交渉をする前に予防薬を飲んでおくことで、体内にHIVが入ってきても増殖できないようにする予防法です。薬があらかじめ体内に十分な濃度で存在していることで、HIV感染がしにくくなります。正しく服用すればHIV予防効果は非常に高く、多くの国で標準的な予防法として使われています。ただし、PrEPで予防できるのはHIVだけで、梅毒やクラミジア、淋病などの性感染症は防げませんので注意が必要です。

ーー飲む前の「HIV検査」が絶対。PrEPに検査はなぜ必要なの?
ダイゴ:ネットで調べたら『飲む前にHIV検査が必要』って書いてありました。これから予防のために飲むのに、PrEPを始める前のHIV検査はなぜそこまで必要なんですか?
小堀先生:一番大切な理由は、「すでにHIVに感染している人」が感染に気付かずPrEPを始めてしまうと、薬が効きにくい耐性ウイルスができる可能性があります。そのため、PrEPを始める前には「今HIVに感染していないこと」を確認する必要があります。また、PrEPを始めた後も、通常は3か月ごとにHIV検査を受け、安全に続けられているか確認します。

ーー個人輸入(通販)とクリニック処方、何が違うの?
ダイゴ:21歳の自分としては少しでも安い個人輸入(通販)が気になるんですけど、クリニックで先生に処方してもらうのとは何が違うんですか?
小堀先生:一番の違いは「安全に続けられるか」です。個人輸入では、本当に正規品なのか確認が難しい場合があります。また、自分ではHIVに感染していないと思っていても、実際には感染している可能性や、PrEP開始時に行う腎機能検査で引っかかってしまう可能性もあります。クリニックでは、開始前に必要な検査を行い、自分に合った飲み方を説明した上で処方します。当院のように新宿などの通いやすい場所にあるクリニックを受診したり、通院が難しい方向けのPrEPオンライン診療を活用したりすれば、飲み始めた後も定期的な検査や相談がスムーズにできるので、安心してPrEPを続けることができますよ。

■小堀善友 医師/プライベートケアクリニック東京東京院院長。2001年、金沢大学医学部卒業。金沢大学泌尿器科、米・イリノイ大学シカゴ校泌尿器科、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授を経て、2021年より現職。日本泌尿器科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックス・セラピスト。著書に『オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『今日の診断指針第8版「男子性発育の異常」』(医学書院)など。
■プライベートケアクリニック東京
(東京院・新宿院・名古屋栄)
性感染症の診療を専門家チームが丁寧に行うクリニック。皆さまを温かくお迎えし、PrEP/PEP/DoxyPEP・性感染症(性病)の適切な診断・治療を行います。男性・女性・LGBTQ+の方・パートナー同士でも受診することが可能です。https://pcct.jp/
記事協力・監修/プライベートケアクリニック東京
記事掲載/newTOKYO











