HPVワクチンについて知ろう!性トーク~聞きにくいことは小堀先生に聞けばイイ!(Vol.24)

恋愛や性交渉のことはいくらでも友達と話せるけど、プライベートゾーンに関係する話題になると、なかなか腹を割って話せる人って少なくない? MSM(男性間性交渉者)の場合、調べても中々求める答えに辿り着けない…ってこともあるし。

この連載では、プライベートケアクリニック東京 東京院 院長 小堀善友先生監修のもと、人に聞いてもパッと答えが分からないメンズの性のお悩みにフォーカス。
第24回目はゴーゴーボーイのJUNPEIさんと一緒に、咽頭がん・肛門がんの予防につながるHPVワクチンについて、あれこれチェックしていくよっ!!

ーーHPV(ヒトパピローマウイルス)が“がん”の原因になるって本当?

JUNPEI:HPVはコンジローマなどの性感染症として知られていますが、咽頭がんや肛門がんの原因になることが分かってきてると伺いましたが、どのような仕組みで、ウイルス感染ががんにつながるのでしょうか?

小堀先生:HPVの一部の型は、細胞の中に入り込んで“増えすぎないようにするブレーキ”を壊してしまいます。その状態が長く続くと、細胞が異常に増えて、がんに進展することがあります。感染=すぐがん、ではありませんが、長期感染がリスクになるのがポイントです。

ーーMSMは、なぜHPV関連がんのリスクが高い?

JUNPEI:MSMは、肛門がんや咽頭がんのリスクが高いとされていますが、その背景にはどのような要因がありますか?

小堀先生:背景には、HPVが感染しやすい行為が関係しています。アナルセックスやオーラルセックスでは、HPVが肛門やノドの粘膜に感染しやすく、気づかないまま長期間ウイルスが残ることがあります。その積み重ねが、がんリスクを高める要因になります。

JUNPEI:フェラやアナルセックスといった行為特性が、どのように影響しているのでしょうか?

小堀先生:行為自体が悪いわけではありません。ただ、フェラではノド、アナルセックスでは肛門の粘膜にHPVが直接触れやすくなります。しかも多くの場合、無症状のまま感染が続くのが特徴です。だからMSMでは、ワクチンといった「守る対策」が特に重要になります。

ーーHPVワクチンは“がん予防”としてどこまで有効?

JUNPEI:HPVワクチンは、咽頭がんや肛門がんの予防として、どの程度の効果が期待できますか?

小堀先生:HPVワクチンは、がんの原因になるHPV型への感染を防ぐことで、将来の咽頭がんや肛門がんのリスクを下げます。すでにあるHPVウイルス感染を治すものではありませんが、“がんの入口をふさぐ予防”としては、今ある中で最も有効な方法です。

JUNPEI:年齢や性経験に関係なく、今からでも接種を検討する価値はあるのでしょうか?

小堀先生:遅すぎることはありません。HPVは型が多く、すべてに感染している人はほぼいません。今から接種しても、まだ感染していない型を防げます。MSMでは将来の感染・再感染予防の意味も大きく、年齢や経験に関係なく検討する価値があります。

■小堀善友 医師/プライベートケアクリニック東京東京院院長。2001年、金沢大学医学部卒業。金沢大学泌尿器科、米・イリノイ大学シカゴ校泌尿器科、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授を経て、2021年より現職。日本泌尿器科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックス・セラピスト。著書に『オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『今日の診断指針第8版「男子性発育の異常」』(医学書院)など。

プライベートケアクリニック東京 
(東京院・新宿院・名古屋栄)
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記事協力・監修/プライベートケアクリニック東京
記事掲載/newTOKYO

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