年を重ねることを楽しめるような人生に/ジブンヒストリー22/これまでの自分、これからの自分~ #ヨーすけ

ゲイをオープンにする当事者のヨーすけ

“人生の選択に正解はない”。
なんてことをたま~に見聞きするけれど、自分の選択が100%合っている、と胸を張って言える人は…そうそういないはず。
ただ、正解・不正解は置いといて、今を楽しんで生きている人ってやっぱり素敵!「ジブンヒストリー」は、そんなエネルギッシュに生きる彼らの日常や歴史にフォーカスして、自分らしく生きるヒントを見つける企画♪

今回はヨーすけさんのジブンヒストリー。
忙しなく過ぎる毎日だけどちょっと立ち止まり、彼の生き方を通して“これまでのジブン”を整理すれば、ワクワクするような“これからのジブン”像に出会えるかもしれない。

ゲイを家族にカミングアウトしたヨーすけ

ーー2年前にガンを患ったとき、母と姉にカミングアウト。

兵庫県で生まれ育ち、大人になった今でも兵庫県で暮らしています。幼い頃はとにかく泣き虫で…仲間はずれにされたり少しからかわれただけで大泣きする、結構面倒な子どもだったと思います。

初恋は小学6年生の頃。相手は、クラスメイトの女の子でした。「女の子を好きになること」を“普通”だと思いつつも男の子のことも気になってしまう…というモヤモヤを抱えていた時期は長い間続きました。

ゲイだと自覚したのは、中学2年の多感な時期。
ネット上で偶然、ゲイ向けの画像を見つけてしまって、それが頭から離れずにまた後日探して見てしまう……みたいなことを繰り返して。しばらく経ってから「今まで憧れだと思って気になっていた男の子のこと、本当は好きだったんだ」と気付きました。

ゲイ当事者のヨーすけのインタビュー

初めてのカミングアウトは親友の女の子に。
実は彼女、僕がゲイだということを出会った頃から気付いてたようで…。それで向こうからも何度か、僕の方から打ち明けやすいようにアクションを起こしてくれていたんですが、それでも僕は中々カミングアウトすることができませんでした。相手の反応は、もちろん知ってたよという感じで「やっと言ってくれたね」と喜んでくれてました。

家族は母と姉にだけ、僕が2年前にガンを患ったときに伝えました。
今、同棲しているパートナーがいるのですが「何かあったときのために、大切な人がいることは伝えておかなきゃ」と思った末のカミングアウトでした。予想とは裏腹に2人とも特に深追いすることなく、リアクションも超薄かったです(笑)。かなり拍子抜けしたんですが、最後には「支えてくれる人がいて良かった」と、言ってくれてとても安心しました。

ゲイ当事者のヨーすけ

一番幸せを感じる瞬間は、「自宅でリラックスしている時間」です。仕事をバリバリ頑張ってます!とか、趣味で多忙な毎日を送ってます!っていうタイプとは言えないので、自宅でゆっくりリラックスすることは僕にとっては欠かせない時間です。
特にパートナーと愛犬と過ごす時間は、色んな悩みを一時でも忘れられる、幸せを感じる瞬間です。

将来の夢は「平家の一軒家を建てて、老後穏やかに暮らすこと」! さらに欲を言えば、自分なりの形で家族を築けていたら、より嬉しいですね。
昔は老いが怖くて想像もしたくなかったけど、今では年を重ねることも少しずつ楽しめるようになってきたので、自分がどんな風になっているのか…今から10年後がとても楽しみです。

■プロフィール
名前:ヨーすけ/年齢:30歳/誕生日:1月16日/職業:会社員/身長:173cm/体重:65kg/出身地:兵庫県/最近ハマっていること:Podcast/好きな食べ物:ヨーグルト、豚汁/好きな場所:家、映画館/一度は訪れたい場所:オーストラリア

写真・企画/天野ヒカリ
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO

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