
誰かのモノサシで測られた人生なんて、もうたくさん。
R&Bやハウスを縦横無人に乗りこなし、クリエイター陣殻の信頼も厚い壱タカシと、聖歌隊ルーツの繊細でドリーミーなボーカルが光るJYAGA。クィアであることをオープンにしながら音楽活動を続ける二人がタッグを組み、新曲「Okaaayyy!!!」をリリースした。
今作は、今後リリースが予定されている注目のEPから放たれる第一弾先行シングル。BPM117という、心拍数を心地よく跳ね上げる絶妙なグルーヴに乗せて展開されるのは、ヴォーギングやボールルームカルチャーの遺伝子を色濃く受け継いだ、最高にドラマチックなハウストラックだ。一聴してフロアをブチ上げてしまうほどのダンスミュージックでありながら、その真価はリリックの端々に潜む圧倒的な「肯定感」とも言えよう。
“Nobody can screen me out(誰にも私を排除させない)”
他者からの無遠慮な視線や偏見、あるいはネット上のフィルターバブルすらも軽やかに飛び越えていく力強いメッセージ。それは己のアイデンティティを誇り高く掲げてきた二人が歌うからこそ、強い説得力をもって僕らの胸を打ち鳴らす。
“弱くなんてない ゲームに乗ってないだけ”
“man, 特権を持つ者からまずは想像しよう”
既存のルール(ゲーム)に乗らない生き方を肯定し、無意識の特権性にまで想像力を求めるリリックは、自省的でありながらどこまでも力強い。
さらに胸をアツくさせるのが、怒涛の如く織り込まれるローカル・コミュニティへのリスペクトだ!AiSOTOPE LOUNGEやEAGLE TOKYOといった新宿二丁目を象徴するナイトスポットや、BEEF CAKEやFETCHのようなアイコン的なイベントの固有名詞が歌詞の中に色鮮やかに描かれていく。そこにあるのは、自分たちが愛し、羽を伸ばしてきたコミュニティに対するあたたかな愛と恩返しであろう。

生きづらさを抱えがちな現代社会において、この曲が提示するのは単なる「逃避の場」だけではなく、「それぞれの自分を祝福する聖域」だ。今夜は部屋の明かりを少し落として、あるいは夜の街へと繰り出して、この新曲「Okaaayyy!!!」に身を委ねてみてはいかが?何よりも自分を愛することの美しさを、彼らのビートがきっと思い出させてくれるはずだ!
◾️壱タカシ and JYAGA『Okaaayyy!!!』
写真:Nukui Shota
ビーズアクセサリー:Hayato Oshima
アートディレクション:Ikarashi Takuma
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記事制作/newTOKYO











