「好き」を隠さなきゃいけない理由なんてない! シリーズ『ヒーテッド・ライバルリー』が問いかけるスポーツ界のいま。

映画ライターのよしひろまさみちが、
今だからこそ観て欲しい映像作品をご紹介するコラム
「まくのうちぃシネマ」第85回目

現在、愛知県で行われている愛知・名古屋アジア大会&アジアパラ大会で、再来年開催のロス五輪に向けてアスリートに注目が集まってるわよね〜。そんななか、こんなニュースが(https://www.47news.jp/14974246.html)。やっぱそうだよね……。五輪のときは「あ、意外と公にしてる方多いのね」って思うもんだけど、アジア大会となるとやはりな結果。スポーツの世界ってほんと厳しい……。と嘆いておりますが、そんなベストタイミングで、配信が始まった『ヒーテッド・ライバルリー』はもろアスリートの世界でのクローゼットゲイのお話なんですよ。


原作はレイチェル・リードの『Game Changers』。カナダのお話なので、あちらで人気のアイスホッケー、それもプロリーグのトップ選手たちがクローゼットなゲイだったら、というお話。これね、問題提起も描写も素晴らしいの。

まず問題提起。プロのスポーツ選手となると、ありとあらゆる広告クライアントを抱えているだけに、セクシュアリティがストレートじゃないとダメ的なお約束が。それだけにクローゼット。でもさー、そういうのマジでそろそろやめてくれないかなー……って思わせてくれるのがこのドラマってわけ。だって、最愛の人がいるからこそ仕事にも精が出るというものなのに、隠し事しながらじゃ本気出せないじゃない。それに、ゲイだからってなんなのさ。プンスカ。

そして描写。すごいのが第1話からしてシャワーシーンあり、からみあり。要は色っぽい艶っぽいエロい。それが強調されすぎると「はいはい、ガチBLっぽく濡れ場で気を引くつもりね」って冷めちゃうもんだけど、その濡れ場にもちゃんと意味があるのがこのシリーズが高評価を受けている理由なのよ。

日系カナダ人のシェインとロシア人のイリヤ、それにアメリカ人のスコット。それぞれが「秘め事がいいのか、それともオープンがいいのか」で葛藤する姿を観ると、スポーツ界でのカミングアウトがいかに難しいか、手に取るように分かりますよ〜。

◾️『ヒーテッド・ライバルリー』
監督・脚本:ジェイコブ・ティアニー
出演:フランソワ・アルノー、ハドソン・ウィリアムズ、コナー・ストーリー ほか
配信:U-NEXTにて、現在配信中

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96
提供/ショートレッグフィルム


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