楽しいはずのバカンスが一転。孫もいる寡黙な海の男と結婚したことがない遊び人の老紳士の運命の恋が、それぞれの家族を巻き込んで繰り広げるハッピーコメディ映画『泣いたり笑ったり』が2022年12月2日（金）より劇場公開。果たしてふたりの恋の行方は…。
ーーある日、南イタリアの港町ガエータに代々漁師を営む労働者階級のぺターニャ一家がバカンスにやってくる。妻を亡くして現在は男やもめのカルロ（ダンディ）を大黒柱に、漁師の仕事を誇りに思うまじめを絵に描いたような長男サンドロ（イケメン）と妊娠中の妻＆息子、思春期真っ盛りのカルロの次男。
彼らが滞在先として借りたのは、大自然を一望できる裕福なカステルヴェッキオ家の別荘の離れだった。
一方、お金に困っているわけでもないのにぺターニャ一家に別荘を貸し出したのは、老齢ながらいまだに片っ端から女を口説くバイセクシュアルで楽天家のトニを中心に、社交的だが他人に興味がない愛人の娘オリヴィアと、別れた恋人の娘で痛キャラのぺネロペという対照的な姉妹、トニの妹と彼氏の不思議ちゃんカップルなど世間ズレしまくったエキセントリックな面々。
とにかく真面目すぎるぺターニャ一家の面々と、やりたい放題のカステルヴェッキオ家。ところが一見何の接点もないはずの両家の遭遇は偶然ではなかった。実はカルロとトニが運命の恋の末、結婚を決意、それぞれを家族に紹介するための顔合わせ計画だったのだ。
父親たちの突然のカミングアウトに戸惑うぺネロべはなんとかこの結婚を阻止したい。なりゆきで巻き込まれたサンドロと共に、あれやこれやと二人を別れさせるためのおかしな作戦を決行することに。
「妻を亡くした中年の漁師と女ったらしの老紳士が結婚？どういうこと？」ってなるんだけど、彼らのカミングアウトをきっかけに「過去にとらわれず、自分の価値観で恋人や家族、自分自身の人生に向き合う」ことを主軸に展開していく。
誰もが欠点だらけなんだけど、それを家族が補うことでパズルのピースがうまくはまったように、素晴らしい未来の風景が見えてくる。
トニとカルロが恋に落ちたいきさつ、ぺネロぺが結婚に反対する本当の理由、サンドロの父親に対する本音…。様々な人間模様を、これまたキョーレツなトニの元妻やクールビューティーのオリヴィアが引っ掻き回すハッピーコメディ映画。
友人や恋人と観た後には自分の人生についてきっと一晩語り合える素敵な作品になっているので、ぜひ劇場でお楽しみください。南イタリアの美しいロケーションもとっても素敵です！！
■映画／泣いたり笑ったり
2022年12月2日よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
http://mimosafilms.com/naitari/
ストーリー／バカンスを過ごすため南イタリアの港町ガエータの別荘を訪れたのは、快楽的に人生を享受する裕福なカステルヴェッキオ家と、代々漁師の労働者階級のぺターニャ家。価値観や家族観もまるで対照的な２つの家族を待ち受けていたのは、両家の父親トニとカルロの再婚の知らせだった。父親にひとかたならぬ思いを抱く、双方の家族は大混乱！元恋人や娘、息子たち、果ては両家の孫まで巻き込んで、バカンスは予測不能な大騒動に。果たして両家の諍い、トニとカルロの恋の行方は――。
2019年／イタリア／イタリア語・フランス語／100分
監督：シモーネ・ゴーダノ／出演：アレッサンドロ・ガスマン、ジャスミン・トリンカ、ファブリツィオ・ベンティヴォッリオ、フィリッポ・シッキターノ／配給：配給：ミモザフィルムズ
© 2019 Warner Bros. Entertainment Italia S.r.l. – Picomedia S.r.l. – Groenlandia S.r.l.
記事制作／みさおはるき（newTOKYO）
