心を癒す人になりたい/ジブンヒストリー01/これまでの自分、これからの自分~ #フク君

“人生の選択に正解はない”。なんてことをたま~に見聞きするけれど、自分の選択が100%合っている、と胸を張って言える人は…そうそういないはず。ただ、正解・不正解は置いといて、今を楽しんで生きている人ってやっぱり素敵!「ジブンヒストリー」は、そんなエネルギッシュに生きる彼らの日常や歴史にフォーカスして、自分らしく生きるヒントを見つける企画♪

今回は医療関係のお仕事をしつつも、ツーリングやスノーボード、カメラと多彩な趣味を持つフク君のジブンヒストリー。忙しなく過ぎる毎日だけどちょっと立ち止まり、彼の生き方を通して“これまでのジブン”を整理すれば、ワクワクするような“これからのジブン”像に出会えるかも。

――引っ込み思案だったフク君の、初恋は中学1年生。同級生の女の子を好きになったけれど…。

僕が生まれ育ったのは香川県・丸亀市。地元は内陸で山に面していたため、田植えの時期である夏になると、一面緑の田園風景が広がってとっても綺麗だったことを覚えています。小さい頃はとてもインドアで、ゲームが大好きな少年。人見知りが激しく、初対面の人とは全く話せませんでした。

そんな僕でしたが、中学一年生の時に初めて好きな人ができました。その子は女の子だったのですが、とっても可愛らしくて…告白もしましたよ。結果的には、フラれてしまいましたけど(笑)。

今だから分かることですが、その子に抱いていた“好き”という気持ちは恋愛感情ではなくて、いわゆるアイドルを応援したいといった類のファン心理から湧き出てくる“好き”だったのかなと。まだ13歳だったし、“好き”にはいろいろな種類と意味があるなんて分からなかったんでしょうね…(笑)。

――初のカミングアウトは、何事もなかったかのように会話の中へと溶けていった。

自分のセクシュアリティがゲイであると自覚したのはそれから二年経った、中学三年生の時。まだまだ狭い世界で生きていた僕は「男が男を好きになるのは、おかしいこと」という気持ちがどこかにありました。

高校生ぐらいまでは意識して女の子を好きになろうとしましたが、それは当然無理なことで。高校生活自体はとても楽しかったですが、自分がゲイだとバレないよう男友達と話を合わせている瞬間だけは、寂しさや息苦しさを感じていたかな。

人生初めてのカミングアウトは、大学に入学してから仲良くなった二人の友人。そのうちの一人が感の鋭い奴で(笑)。なんとなく恋愛話になった流れで自分のセクシュアリティを話したのですが、二人とも「へぇ~そうなんやぁ」ぐらいのリアクションでびっくりしましたよ。ただ、過度な反応ではなくナチュラルに受け入れてくれる雰囲気がとてもありがたかいものでもありました。彼らとは今でもたまに会う間柄で、つくづく良い友人を持ったなと感謝しています。 

――今の夢は、お客さんの身体だけではなく心も癒せるマッサージ店をオープンすること。

現在は医療関係の仕事に従事していますが、いつかは大学での学びを最大限に活かせる柔道整復師としてマッサージ店をオープンしたいです。実は資格を取得してからも勉強は続けていて。目指すからには誰にも負けないぐらいの知識量と技術を持っていたいじゃないですか。

ただ痛みの症状を治すだけではなく体のケアや体型維持、トレーニングの指導・アドバイスができるようなオールラウンダーな柔道整復師になりたい。休日は趣味のツーリングやスノーボード、カメラ、ダンスなんかにも打ち込んだりして…そんなメリハリのあるライフスタイルを送れたら満足かな。

■ プロフィール
名前:フク/年齢:23歳/誕生日:1月27日/職業:柔道整復師/身長:163cm/体重:69kg/出身地:香川県/最近ハマっていること:K-POP/好きな食べ物:オムライス、ラーメン/好きな場所:雪山/一度は訪れたい場所:リナパカン島
■ Twitter@gonta_taka20
■ Instagram@gonta_taka20

企画・取材・撮影/天野ヒカリ
編集/芳賀たかし
記事制作/newTOKYO

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