成山画廊で2月22日(木)〜5月18日(土)の期間で、近年、多方面から注目を集めている画家・長谷川サダオ (1945-1999)の展覧会「春」が開催される。
展示に合わせて刊行される画集「SADAO.HASEGAWA 1945-1999」は、サイケデリックに誘発されて描いた初期のロマンティックな作品をはじめアフリカなど異国への憧憬を織り交ぜた作品、雑誌の挿絵としてのエロティックな男性像、漫画、そして晩年、自身の浄化を試みたかのような崇高な男性像まで網羅された一冊だ。
1999年バンコクにて客死した長谷川サダオ。作品が成山画廊へ収蔵されることになったのは、彼の死後、家族が見つけた「作品は総て成山画廊の管理とする。」という1枚のメモがきっかけだった。大量に遺された性器を露にしている男性の絵に驚いた家族は、すぐにゴミ袋に入れゴミ収集所に総てを運んだが、そのメモを見つけた家族は慌てて収集所に戻り、作品を部屋に持ち帰ったという。
展覧会「春」では、そんな貴重な作品の中から鉛筆画を中心に展示が行われる。3ヶ月間の長期開催となるので、ぜひ足を運んでみてほしい。
■長谷川サダオ「春」
http://www.gallery-naruyama.com/japanese/news.html
場所:成山画廊(東京都千代田区九段南2-2-8)
期間:2024年2月22日(木)〜2024年5月18日(土)(4月30日(火)、5月2日(木)は予約必須)
時間:13時〜19時(水、日、祝日は休館)
※途中展示替えがあります。