男らしさを求めれる伝統舞踊への葛藤。そしてライバル心が思わぬ欲望へと変化していく「ダンサー そして私たちは踊った」が2月21日公開

2019年カンヌ国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに、世界各国で高い評価を受けてきたヒューマンドラマ「ダンサー そして私たちは踊った」が2月21日(金)より国内での上映がスタートする。

美しい表舞台の裏にある厳しい舞踊団員同士の競争社会を軸に、幼馴染のマリ、そして突如として目の前に現われた青年・イラクリとの間に心揺らぐメラブの心情が繊細に描かれている。

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ジョージアの国立舞踊団で幼少期からダンスパートナーと日々ハードなトレーニングを共にしてきたメラブ。そんな彼の目の前に現れたカリスマ的な魅力を放つ青年イラクリの舞踊団入団と同時に、メイン団の欠員補充のためのオーディションが開催されることに。

イラクリの持つダンスの才能に驚き芽生えたライバル心が、オーディションに向けての2人だけの特訓を経て、憧れと抗えない欲望へと変化していく…。

この作品では大きく2つの焦点で同性愛が描かれている。ひとつは、ジョージアの伝統舞踊の男性ダンサーに求められる男らしさとの葛藤。線が細いメラブにとって、自分にはない力強さを持つイラクリへ思いが募っていくのだが、ひとりのダンサーとしての生き様と表現、そして周りの人間模様と恋愛がうまく交差しあっている。

そしてもうひとつが実際に伝統的な価値観が重視され、同性愛に厳しいジョージアが舞台であるということ。公開当時空前の騒動となるも、監督は「これはジョージアへのラブレター」だとし、人々の感情を揺さぶるエモーショナルな人間ドラマだと語っている。

監督・脚本はこれまでに階級やジェンダーをテーマにした作品を数多く手がけてきたレヴァン・アキン。主人公・メラブを演じるのは、作品の舞台であるジョージアにてコンテンポラリーダンサーとして活躍するレヴァン・ゲルバヒアニ。その脇を固めるイラクリ役にはバチ・ヴァリシュヴィリ、マリ役にはアナ・ジャヴァヒシュヴィリ。主要キャスト3人のうち、男性2人は今作がスクリーンデビューといったフレッシュさは注目したいところだ。

そして忘れてはいけないのが、劇中に流れる数々のヒット曲が、この作品をさらに美しく彩ってくれるポイント。言うまでもなく最高です。(オカマアゲー!!って心で叫びました)言葉にする必要はない、ダンスと音楽で、思いを表現する素晴らしさも改めて気づかされました。

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映画:ダンサー そして私たちは踊った
2020年2月21日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか公開
配給/ファインフィルムズ
©️French Quarter Film / Takes Film / Ama Productions / RMV Film / Inland Film 2019 all rights reserved.

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記事作成/芳賀たかし(newTOKYO)

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