
3月28日(金)より公開される『FEMME フェム』。2021 年に英国アカデミー賞にノミネートされた同名の短編を基に、サム・H・フリーマンとン・チュンピンが長編映画として大胆に昇華させた本作は、ベルリン国際映画祭で初披露され、観客に衝撃を与えるとともに同時に大きな称賛を集めた。

ーー支配と服従が交錯する先に待つのは、復讐か、それとも赦しか
ナイトクラブのステージで観客を魅了するドラァグクイーン、ジュールズ。ある夜、ステージを終えた彼は、タトゥーだらけの男プレストンと出会う。
だが、その出会いは突然、憎悪に満ちた暴力へと変わり、ジュールズの心と体には深い傷が刻まれる。舞台を降り、孤独な日々を送りながら、彼は痛みと向き合い続けていた。

数ヶ月後、偶然立ち寄ったゲイサウナでジュールズはプレストンと再会する。ドラァグ姿ではない彼を、プレストンは気づかぬまま誘う。
かつて憎悪に駆られジュールズを襲った男が、実は自身のセクシュアリティを隠していたことを知ったジュールズ。

彼はその矛盾を暴き、復讐を果たすため密会の様子を記録しようと計画するが、密会を重ねるたび、プレストンの暴力的な仮面の奥にある脆さと葛藤が浮かび上がる。そしてプレストンの本質に触れるたび、ジュールズの心にもまた説明のつかない感情が芽生え始め…。
ーー心をかき乱すラストが、あなたの奥底に眠る感情を呼び覚ます。
◆『FEMME フェム』3月28日(金) 新宿シネマカリテ ほか ロードショー
https://klockworx.com/movies/femme/
監督・脚本:サム・H・フリーマン、ン・チュンピン/製作:ヘイリー・ウィリアムズ&ディミトリス・ビルビリス/撮影:ジェームズ・ローズ/編集:セリーナ・マッカーサー/プロダクションデザイン:クリストファー・メルグラム/衣装:ブキ・エビエスワ/音楽:アダム・ヤノタ・ブゾウスキ/出演:ネイサン・スチュワート=ジャレット、ジョージ・マッケイ、アーロン・ヘファーナン、ジョン・マクリー、アシャ・リード
2023年|イギリス|英語|98分|カラー|シネマスコープ|5.1ch|原題:FEMME|字幕翻訳:平井かおり|レイティング:R18+|配給:クロックワークス
© British Broadcasting Corporation and Agile Femme Limited 2022
記事制作/newTOKYO