NYのゲイリゾートを舞台にした「ファイアー・アイランド」がゲイあるある!高尚な高慢と偏見すぎる件。

映画ライターのよしひろまさみちの映画レビュー

映画ライターのよしひろまさみちが、
今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム

「まくのうちぃシネマ」第33回目

今回はまだ配信されていない作品ですが、とてつもなく楽しいサマームービー最新作なので事前告知しちゃいます。
それが6月24日よりディズニープラス「スター」にて独占配信される『ファイアー・アイランド』!

よしひろまさみちのファイアー・アイランド」の映画レビュー


タイトルの場所は、NYにあるゲイ・リゾートの聖地。これまでも『ノーマル・ハート』をはじめ、いくつかの映画で舞台になったこともあるんだけど、要は東海岸ゲイにとってはパーリーパーリーな夏の定番リゾートです。そこを舞台に、なんとジェーン・オースティンの『高慢と偏見』をベースにしたラブコメに仕立てたっていう作品(『高慢と偏見』も何度も映画化されてますね)。

小難しいこと言いましたが、ざっくりいうと「鼻持ちならぬ高慢な金持ち男を偏見バリバリで見てたら、じつはそこに本当の愛がありました」ってお話。あ、ネタオチじゃないのよ。
だって、『高慢と偏見』のまんまだから、そうならないとおかしいんだもの。じゃ、なぜにこれが傑作かっていうと……今のゲイあるあるばっかりが詰め込まれているから!

よしひろまさみちのファイアー・アイランド」の映画レビュー


主人公のノアをはじめ、登場人物全員がゲイの出会い系アプリを駆使してたり、テキーラ祭りがあったり、アンダーウェアパーティではハッテン・ダークルームでハメ外しがあったり、経済格差による偏見と差別があったり……。

もーね、出てくるシーンというシーンが全てあるある。これで共感しないわけがないってくらいに等身大の目線で、高尚な『高慢と偏見』をやってくれるもんだから、ウッヒョー! な傑作ラブコメなわけです。

じつは出演者と監督にはインタビューしちゃったので、次回はこのサイト独占でお披露目しますわね。どうぞお楽しみにーー。

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ファイアー・アイランド
ストーリー/NYのゲイリゾート、ファイアー・アイランドに遊びに来たノア、ハウイーら5人組。彼らはいつも世話になっている友人エリンの家を起点に、パーティ三昧の日々をエンジョイ。そんなとき、ハウイーがリッチなイケメンと知り合い……。

監督:アンドリュー・アン
出演:ジョエル・キム・ブースター、ボーウェン・ヤン、マーガレット・チョー ほか
2022年6月24日よりディズニープラス「スター」にて独占配信開始(米国では6月3日より配信中)

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96