プライドマンスにLGBTQ+傑作映画「RENT/レント」で、色褪せない歴史と音楽を感じちゃって〜!

映画ライターのよしひろまさみちの映画レビュー

映画ライターのよしひろまさみちが、
今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム

「まくのうちぃシネマ」第34回目

毎年6月は北米をはじめとする各国のプライド月間ですからねー。そんなときこそ思い出してほしい映画を。『RENT/レント』でーす。
今年5月にブロードウェイ上演25周年を記念したオリジナルキャストによるツアーが東京でも行われましたが、観たことがない人はお手軽に配信で映画版を御覧くださいな。

よしひろまさみちの「RENT/レント」の映画レビュー

すでに超有名なLGBTQ+映画の傑作ですので多くは申しませんが、観てない人はとにかく見ろ、と。
なんせ80年代後半のお話なので、少々古臭さを感じるのは当たり前。
でもね、これが歴史ってもんなのよ。不思議なことに、ちょいちょい今もあるあるのことが描かれているってのも皮肉。当時のアメリカ・NYで起きていたリアルなんですけどね〜……。

よしひろまさみちの「RENT/レント」の映画レビュー

舞台版の評価に比べ、じつは映画版はそれほど評価が高くなかったの(なんせ監督は『ホーム・アローン』のクリス・コロンバンスですもんで)。
でも、今見直してみると、初めて見るにはちょうどいい入口になりそうな気が。なんせ楽曲の素晴らしさは変わらないし、映画ならではの演出は今見ても劣るところはないし。

あとですね、この作品を生み出したクリエイター、ジョナサン/ラーソンの伝記ミュージカル『Tick, Tick… Boom! チック、チック…ブーン!』(Netflix独占配信)もございますので、あわせて鑑賞を。
『RENT/レント』を作り出す前のラーソンが、どういう気持ちでいたかをこれで知ると、『RENT/レント』がより一層味わい深くなりますよ。

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RENT/レント
ストーリー/1989年、NY。ミュージシャンのロジャー、映画監督志望のマークなど、アーティストの卵たちは、ともに暮らしているアパートの家賃を請求される。彼らはなんとか生活を維持しようと画策するのだが……。

監督:クリス・コロンバス
出演:アンソニー・ラップ、アダム・パスカル、イディナ・メンゼル、ロザリオ・ドーソン ほか
配信:Netflix、U-NEXTほかにて配信中

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96