よしひろまさみちの連載映画コラム/連載1本目はみんな大好きな「ヘアスプレー」をご紹介!!

映画ライターのよしひろまさみちの映画レビュー

映画ライターのよしひろまさみちが、今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム「まくのうちぃシネマ」。
1本目となる今回ご紹介するのは「ヘアスプレー」。知らないのは罪!ってくらいに、めちゃくちゃいい作品のミュージカル映画。超絶アガる楽群に彩られた物語に痛快ホッコリする名作よ

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よしひろまさみちの「ヘアスプレー」の映画レビュー

2007年のミュージカル映画「ヘアスプレー」』。
88年の同名映画をブロードウェイ・ミュージカル化したバージョンをさらに映画化したこの作品。来年6月には日本版の舞台が上演されることも決定しているんだけど、公開から干支一回りしてこの映画のことを知らないって人もいると思うの。知らないのは罪! ってくらいに、めちゃくちゃいい作品なのでー!

よしひろまさみちの「ヘアスプレー」の映画レビュー

何がいいかって、ザ・多様性讃歌ってこと。
多様な生き方がOK/NOの分断が著しい今こそ、この作品で勉強してほしいのよね。黒人差別・偏見が主軸になっているけど、それだけじゃないの。ジェンダー、セクシュアリティも超越した物語なんだから。ちなみにトレイシーの母親のエドナ役は、88年版で伝説の巨体ドラァグクィーンと名高いディヴァインが演じたことから、ミュージカル版も同役は男性が演じることがお約束。この映画ではまさかのトラヴォルタが肉襦袢をつけて歌って踊りますの。
全世代、どんなセクシュアリティの人が観ても、超絶アガる楽曲群に彩られた物語に痛快ホッコリする名作よん。

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映画:ヘアスプレー
ストーリー/物語の舞台は1962年、人種差別が色濃く残るボルチモア。ぽっちゃり女子のトレイシーはダンスとビッグヘアが大好きで、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演するのが夢。オーディションに落選したものの、番組MCの推薦で番組レギュラーの座を射止めた彼女は、一気に大人気に。ところが、彼女を嫌う白人至上主義のプロデューサーは、彼女を排除しようと画策。一方のトレイシーは、白人・黒人専用に分けられた番組に異を唱え……。

監督/アダム・シャンクマン
出演/ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラヴォルタ、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クィーン・ラティファ、ザック・エフロン他
販売・発売/KADOKAWA
配信/Amazon Prime Video、Hulu、dTV

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96