5月31日（水曜）、東急新宿歌舞伎町タワー・Zepp Shinjukuで行われた「OPULENCE VOLUME2」。アメリカのテレビ番組『ル・ポールのドラァグ・レース』シリーズからRaja、Denali、Pangina Healsと人気クイーンが出演することもあり、1Fスタンド、2Fスタンドともに多くの観客で埋め尽くされた。
昨年12月の初開催からおよそ半年ぶりに開催された注目のドラァグショーをレポート。
ーー世界的人気を誇るドラァグクイーンがTOKYOで共演！ 終始最高潮のボルテージで幕を閉じたOPULENCE VOLUME2。
TOKYO Queen & Dancersのオープニングを経て登場したのは、昨年放送された「Rupaul’s Drag Race UK vs The World」に出場し大きなインパクトを残した、Pangina Heals（パンジャイナ・ヒールズ）。バンコクのみならずアジアで最も有名なドラァグクイーンの一人として数えられる彼女が、Mariah Carey「I Wish You Knew」のパフォーマンスで丁寧にオーディエンスを絢爛な「OPULENCE 」の世界へと誘っていく。「Fantasy」では客席へと降り、ファンを大いに楽しませた。
続いて登場したのは『ル・ポールのドラァグ・レース シーズン13』に出場し、愛くるしいキャラクターで視聴者を楽しませたDenali（デナリ）。K-POPアイドル・NewJeans「Hype Boy」「OMG」「Ditto」とアップチューンのメドレーに合わせたダンサブルでアクロバティックなステージングで、皆を釘付けにした。
TOKYO QUEENのOKINIは加藤ミリヤ「True」「HEART BEAT」とミレニアム世代の心を掴む選曲で、キャッチーなパフォーマンスで魅了した。
満を辞して登場したのは『ル・ポールのドラァグ・レース シーズン3』を制した、Raja（ラジャ）。ゴールドのドレスに身を包みBrenna Whitaker「Black And Gold」を艶やかに披露。スマートフォンのカメラをステージへと向ける手が一斉に挙がり、彼女の登場を心待ちにしていたオーディエンスの割れんばかりの歓声が会場いっぱいに響いた瞬間だった。
Rajaのステージングの熱気をそのままにキレのあるダンスで観客のボルテージを上げたのは、TOKYO QUEENのVera Strondh。ピンクの衣装に身を包み、Aqua「Barbie Girl」、Tyga 「Splash ft. Moneybagg Yo」、ado「踊」と続けて披露。最後はEAGLE TOKYOで使用できるクーポンをフロアへばら撒く演出で、しっかりとお店のプロモーションも忘れずにステージを後にし、笑いを誘った。
MCとブレイクタイムを挟み、後半はPangina Heals2回目となるパフォーマンスからスタート。Madonna「Voogue」のリミックスにのせてキレのあるダンスを披露。続いて登場したTOKYO QUEENのSasha B Savannahは、Beyoncé「Get Me Bodied」でダンサーたちと息の合ったパフォーマンスで会場を盛り上げた。
Barbara Tucker「Beautiful People」のビートに乗せてステージへと再び登場したRajaは、自らのプロモーションをビデオをバックに余裕のあるステージング。一転、TOKYO QUEENのKAGUYAはセーラー戦士さながらの衣装に身を包み、Caramella Girls「Caramelldansen」でコミカルかつパワフルなパフォーマンスで会場を沸かせた。真っ赤な衣装で披露したRihannna「S＆M」の選曲もバッチリとオーディセンスの心を捉えていたようだった。
Denaliはル・ポールシリーズで実際に披露したCrystal Waters 「100% Pure Love」 のパフォーマンスを、OPULENCEのステージで披露。サプライズにル・ポールファンからは大きな歓声が上がった。TOKYO QUEENのSera ToninはポルノスターのYOSHI KAWASAKIを従え、Scissor Sisters「Filthy/Gorgeous」でエロティシズムを感じるパフォーマンス。
ラストはRajaのしっとりと妖艶に魅せたSabine Souček「I’ve Seen That Face Before」、Denaliのキュートなキャラクターが前面に溢れ出たTwiceメドレー、Pangina Healsが力強いLady Gaga「Judas」、そしてVera Strondhが加わり披露されたLady Gaga, Ariana Grande 「Rain On Me」のステージで、大歓声のうちに幕を閉じた。
Volume2を終え、早くも12月1日にVolume3が開催されることがアナウンスされた。世界的に活躍するドラァグクイーン達のパフォーマンスを堪能できる絶好の機会を是非、逃さないでほしい。
写真提供／EAGLE TOKYO
取材／芳賀たかし
記事制作／newTOKYO
