体重272キロの男、チャーリー最期の5日間。ボーイフレンドの死、8年前に見捨てた娘と向き合う姿描く映画「ザ・ホエール」が4/7公開!

本年度アカデミー賞®主演男優賞・助演女優賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞の3部門にノミネートされている、ブレンダン・フレイザー主演“The Whale”が『ザ・ホエール』として2023年4月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開する。

第79回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映時より272キロの巨体の男チャーリーになり切り、圧巻の存在感を見せつけたブレンダン・フレイザーの演技に絶賛の声が寄せられた。

ーー鬼才ダーレン・アロノフスキーとA24が贈る、全世界待望の最新作。異色の室内劇×ヒューマンドラマに心が震える傑作が上陸!

自宅のソファからほとんど動かず、引きこもり生活を送り続けた結果、重度の肥満症となったチャーリー。さらに心不全を患い自身の死期が近いことを悟ったことで、過食の原因ともなった長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。自らが壊してしまった家族、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする彼の最期の5日間を描く。

ハリウッドの表舞台から長らく遠ざかっていたブレンダンが、272キロの巨体の男チャーリーになりきり、全身全霊で挑むその姿は観る者の心を捉えて離さず圧巻の存在感をみせつける。

ブレンダンは「この役を演じるのが怖かった。自分の限界を越えて深く掘り下げ、わたしのすべてを見せたつもりだ。それがこの映画に焼き付いているよ。あまりにハードでパーソナルな経験だったから、撮影の前と後では違う自分になっていた。このチャンスに感謝している。」と語る。

セイディー・シンク(『ストレンジャー・シングス』シリーズ)や、話題作への出演が相次ぐホン・チャウ(『ザ・メニュー』)らが脇を固めるという点においても、大いに期待していいだろう。

アロノフスキー監督は「この映画の登場人物たちは善人でも悪人でもない。僕らと同じようにグレーゾーンの中で生きていて複雑だ。それでも皆お互いに対してのエンパシー(思いやり)を抱いている。以前よりも人々が互いに背を向けているような今だからこそ、重要な問いかけだと思う」とコメントしている。

スター俳優として『ハムナプトラ』シリーズや『センター・オブ・ジ・アース』の主演を務めるも、プライベートでの不幸が重なりハリウッドの表舞台から長らく遠ざかっていたブレンダン。幾度となく主演俳優をオスカーノミネートの場に引き上げてきたダーレン・アロノフスキー監督とともに奇跡の大復活を遂げた彼に、初オスカーの栄誉と万感のスピーチに期待が高まっている。

ーー心をえぐるような喪失と絶望、深い悲しみ、複雑で多くの重荷を抱えながらもどこかチャーミングさと温かさ、知性を兼ね備えるチャーリー。ともすれば目を背けたくなる異形な姿で世界から断絶せざるをえなくなった彼が、心の奥底で信じ続ける願いとは―。誰しもが抱える人間の弱さを率直に描いた感動のドラマを是非スクリーンで目撃してほしい。

■ザ・ホエール
2023年4月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
whale-movie.jp

ストーリー/ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが心不全の症状が悪化し、命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期がまもなくだと悟った彼は、8年前、アランと暮らすため家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた‥‥。

監督:ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』『レスラー』)/原案・脚本:サミュエル・D・ハンター/キャスト:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン/提供:木下グループ/配給:キノフィルムズ/2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/原題:The Whale/字幕翻訳:松浦美奈/PG12/© 2022 Palouse Rights LLC.  All Rights Reserved.

記事制作/newTOKYO