キース・ヘリングがアートで正した、HIVとエイズへの理解。「NKHC世界エイズデー2024」が12/1(日)より開催

中村キース・ヘリング美術館のオープンスペースにて12月1日(日)〜12月20日(金)の間、「NKHC世界エイズデー2024」で開催される。本イベントは12月1日の世界エイズデーに合わせて、若い世代へ向けてHIV・エイズの歴史と現在を伝えるというもの。

1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト、キース・ヘリング(1958-1990)。1988年にはヘリング自身も「エイズ」発症と診断されたが、以降もアート活動を通じてエイズ/HIVの正しい理解を広げることに尽力した。

(左)「ストップ・エイズ」(1989)、(右)「エイズ:真実で恐怖をなくそう」(1988)

ーー新収蔵品であり初公開となるヘリングのポスター作品も館内にて展示

1990年に31歳という若さでエイズの合併症によりこの世を去ったヘリング。亡くなる一年前の1989年に設立した「キース・ヘリング財団」は、ヘリングの遺産を通じて現在でもエイズ研究や子どもたちへの支援など社会貢献活動を続けている。

会期中はヘリングが生前に制作した「エイズ」に関連するポスターや資料を展示だけでなく、2023年に新たに収蔵した「ストップ・エイズ」(1989年に制作されたポスター)も初公開。そのほか、HIV・エイズの歴史をまとめた年表とガイドブックも展示される。

ーーコンドーム500個無料配布のほか、鹿児島のコーヒーショップでのポップアップも決定

また、初日となる2024年12月1日(日)からは「セーフ・セックス」の重要性を作品を通して訴え続けたヘリングの活動に賛同している相模ゴム工業株式会社の協力のもと、1個入りコンドーム500個を無料配布予定(無くなり次第終了)。

ショップでは「ACT UP」*のグッズや書籍などHIVコミュニティをサポートできるグッズも販売される。そのほか、鹿児島の「LUCK APARTMENT」でのポップアップショップも12月20日(金曜)より開催予定とのこと。

ーー医療技術の発展によって、HIVは早期発見・早期治療を行うことで感染以前とほぼ変わらない生活や平均寿命を生きられるようになった。しかし、当時は「HIV=死の病」とされ感染者に対する偏見は強かった。

AIDSを発症し合併症によって、31歳という若さで亡くなったヘリング。そんな中でもアートを通じて正しい理解を広げることに尽力した彼の想いに、作品を通じて触れてみてほしい。

*ACT UP(アクトアップ):1987年3月にニューヨークで結成されたエイズ予防啓蒙団体

●NKHC世界エイズデー2024
https://2024exhibition.nakamura-haring.com
会期:2024年12月1日(日)〜2024年12月20日(金)
会場時間:9:00-17:00(最終入館16:30)
休館日:会期中無休
観覧料:本イベントのみの観覧は無料。大人:1,500円 / 16歳以上の学生:800円障がい者手帳をお持ちの方:600円 / 15歳以下:無料(※各種割引の適用には身分証明書のご提示が必要です)
観覧券購入場所:美術館受付のみで販売
主催:中村キース・ヘリング美術館
協力:相模ゴム工業株式会社

●ポップアップショップ「Nakamura Keith Haring Collection POP-UP SHOP」
日時:2024年12月20日(金)〜12月25日(水) 11:00〜18:00
会場:LUCK APARTMENT(鹿児島県鹿児島市山下町12-12 一二三ビル)

記事制作/newTOKYO

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