
JR東中野駅のプラットフォームに立つと、ふと目が合うあの書店「platform3」。そこで、中国出身・東京在住の写真家、Shengzheによる最新写真集『On a Slow Boat to the East』の刊行を祝した、なんともめでたいローンチ展示会が開催される。
「東洋」・・・ ぶっちゃけ僕たちからすれば、住み慣れすぎて今さら何?って感じのエリアだけど、一歩引いてみると妙に曖昧で、なんだかエキゾチックな幻想が詰まった場所でもある。本作は、そんな「東洋」というテーマを大真面目に(あるいはちょっとニヤリとしながら)追いかけ、2019年から2025年にかけて制作された複数の物語を詰め込んだ、見応え十分の一冊だ。
作家のShengzheは、自身の旅路をこう語る。
「2年前、私は日本へ移り、東京での生活と学びを始めました。東へとゆっくり流れていくこの小舟は、東洋の社会的文脈の中で形成された自己そのものであり、同時に絶えず広がり続ける旅の象徴でもあります。そして私が構築した世界観は、その航海の途中に存在するひとつの通路として、鑑賞者を想像と創造によって生み出された東洋の幻想へと導きます」
Shengzhe

アジアに暮らす僕たちが、無意識のうちに抱いてきた「東洋」という名のノスタルジー、あるいは都合のいい幻想。それがどんなビジュアルになって襲いかかってくるのか? ぜひ東中野駅のホームから、実物をナマ手で掴みに行ってほしい。
◾️Shengzhe “On a Slow Boat to the East” ー「東へと流れる舟に揺られて」
会期:2026年5月30日(土)~ 6月15日(月)
会場:platform3(中野区東中野1-56-5 ホシノビル401)
素材提供/loneliness books
記事制作/newTOKYO









