LGBTQ+という一括りの中でも、生き方・捉え方はみんな違うことがわかる映画「息子のままで、女子になる」

映画ライターのよしひろまさみちの映画レビュー

映画ライターのよしひろまさみちが、
今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム

「まくのうちぃシネマ」第22回目

LGBTQ+ってひとくくりにされたところで、ゲイのことはゲイしかわからないし、レズビアンのことはレズビアンしかわからないわよね?
カテゴライズに文句言う気は毛頭ないんだけど、個々に違うことを、ストレート社会では「まるっと一緒でしょ?」みたいな勘違いしてるの、困るわ〜。

よしひろまさみちの「息子のままで、女子になる」の映画レビュー

ということで、LGBTQ+の中に属するなら、まずは自分のセクシュアリティ以外のことも当事者の一人として学ばねば、と思うわけです。
そんなときにいい映画がこちら『息子のままで、女子になる』。現在公開中のMTFトランスジェンダーのサリー楓さんのドキュメンタリーよ。

この作品ですごくいいのが、サリーさんだけじゃなくて、他のMTFの方々も出てきて対話するところ。ここを切り取るだけでも「あぁ、トランスの人も個々で全然考え方が違うんだ」ってわかるから。

よしひろまさみちの「息子のままで、女子になる」の映画レビュー

おおまかにセクシュアリティ、ジェンダーが同じでも、その人の持つ生育&生活環境や立場によって、社会との繋がり方や見え方が違うのよね。

それって、LだってGだって、なんならストレートだって一緒でしょ? ということがよ〜くわかるから。ゲイプライド月間のオーラス、ぜひとも学びのチャンスを。

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息子のままで、女子になる
ストーリー/MTFトランスジェンダーのサリー楓が、就職を目前にして、自立した女性として生きるために、さまざまな活動に挑戦。その一方で、父との対話にも挑もうとする。

監督:杉岡太樹
出演:サリー楓、スティーブン・ヘインズ、はるな愛 ほか
配信:現在、ユーロスペースほか全国順次ロードショー

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96
 

LGBTQ+の作品に触れる絶好の機会。東京・大阪で開催の「レインボー・リール東京」へ行ってみよ〜。

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