Sex and the Cityの続編ドラマ「AND JUST LIKE THAT…」で、華麗に加齢を受けとめていることを考えるのもアリじゃな〜い?

映画ライターのよしひろまさみちの映画レビュー

映画ライターのよしひろまさみちが、
今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム

「まくのうちぃシネマ」第30回目

今のアラフィフ以上でしょうかね……、ドラマ「Sex and the City」にハマったのは。
ええ、あたしはそのど真ん中だもんで、ドラマ版も映画版もだ〜い好き! なんだけど、劇場版2作のときに、やれ「老けた」、やれ「まだやりまくるのか」とかディスるコメントを読んでは傷ついたのよね。
だって、みんな老いていくってのに、老いたからって若い頃にやってたことを止めないとダメなんて法はないでしょ。年なりに衰えはするけど、自分がやりたいことをやっていて何が悪い! と思ったもんです。

よしひろまさみちの「AND JUST LIKE THAT…」の映画レビュー

そんな中、来ましたよ、あのニューヨーカーたちが帰ってきたの! それが「AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章」。
キャリー、ミランダ、シャーロットの3人のその後を描いた“SATC”続編ドラマです。
何が良いかって、3人が全く同じ姿ではなく、華麗に加齢を受けとめていること。いいね!を1万回くらい押したい。
個人的にはミランダ役のシンシア・ニクソンが自毛のグレーヘアを生かして思春期の子育て奮闘しているっていうのが、もはや泣けるほど嬉しかったり。SATCは見る人によって誰に感情移入するか変わるものだから、皆さんそれぞれに彼女らの加齢を噛み締めてほしいわ〜。

よしひろまさみちの「AND JUST LIKE THAT…」の映画レビュー

さて、問題はサマンサですよ! キム・キャトラルなくしてSATCなし! と思っていたあたし。それだけに、この作品の製作時から彼女がいなかったことには不安しかなかったのです。
ところがどっこい、サマンサがなぜいないのか?今どうしてるのか? ってことまできちんと物語に盛り込まれていて、サマンサ崇拝のあたしとしては妄想サマンサで満腹でしたわ。

アメリカでは12月初旬から配信スタートしたSATC続編“AJLT”。日本では12月末からの配信、と遅れをとっております。それゆえに、現地サイトでネタバレしちゃうじゃないのよ! っていうプンスカファンもいようかと。この遅れは実は日本のファンのためなのよ。日本語吹き替え版の製作のために一ヶ月ほどの遅れをとって、毎週エピソードを更新してるの。だから、プンスカしないで楽しんで〜。じゃないとシワ増えるわよ!

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AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章
ストーリー/今のNY。ブランチに集合したキャリー(S・J・パーカー)、ミランダ(S・ニクソン)、シャーロット(K・デイヴィス)は、それぞれに成熟した大人の生活を送っていた。が、そんなある日、とんでもない出来事が……。

監督:マイケル・パトリック・キング
出演:サラ・ジェシカ・パーカー、シンシア・ニクソン、クリスティン・デイヴィス、クリス・ノース 他
配信:現在、U-NEXTにて独占配信中/ドラマ版「Sex and the City」はU-NEXT他、映画版「セックス・アンド・ザ・シティ」2作はNetflixにて配信中

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96


多様性を尊重する一方で垣間見える当事者の現実問題。ブラジル映画「私はヴァレンティナ」で考えるべきこと。

映画ライターのよしひろまさみちが、今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム「まくのうちぃシネマ」第31回目 今回は4月から公開が始まったトランスジェンダーの少女のお話。ブラジル映画の『私はヴァレンティナ』でーす。ブラジルは欧米と同じく、LGBTQ+の人権に対して前向きで、同性婚もOK(とはいえ、現政権がかなりの保守派ということもあり、日々当事者を取り巻く状況は変わっている、とも聞きます)。 日… もっと読む »

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